兼務社

三池町鎮座 日吉神社

三池は加賀郡の役所のあった処で、その役所を郡家(ぐうけ)と呼び、訓にしてミヤケ、それが転じてミイケとなったのではないかと思われる。『享保聞書』(享保10年)によると、三池の社は「大洪水のため流出後、今の小松に祀る。社地は村の端にあり」とある。春季祭は『申祭(さるまつり)』といい氏子民に餅が配られる。社伝によれば、神に供えた餅を食べれば痘を患うものがなく、また、諸病近寄らずという。この餅配りを『さるだごまき』と言い、現代でも行われている行事の一つである。 この三池町会の団結力には目を見張るものがあり、老若男女、力を合わせ祭礼に参加する。春祭りは『さるだごまき』、秋祭りは子ども達の『子どもみこし』が町内を巡回し、毎回、大変賑やかな祭礼となっている。

 

御祭神

大山咋神(おおやまくひのかみ)大己貴神(おおなむちのかみ)

 

御神徳

厄除開運・商売繁盛・家内安泰・交通安全・良縁結び

 

祭礼日

歳旦祭 1月1日

祈年祭 2月17日

春季祭 3月第3日曜日

秋季祭 9月第2日曜日

新穀感謝祭 11月25日

 

 

乙丸町鎮座 下野間神社

享保16年祠官筑後守源正房(当家第4代)の書いた『浅野乙丸村下野間神社略縁起』によれば、「天平4年5月天下大いに旱(ひでり)して五穀実らず、里民集まりて藤原の神に祈りしところ甘雨降り、耕作安く、飢渇の難を救い給う。里民、神慮の霊験を尊び一宇の社を建て崇め奉る。御神体は春日大明神」とある。乙丸の地は小坂庄に属し、小坂庄は大和春日社の神領地であった事から、領民が春日大社の祭神を勧請したのは頷ける。また、小坂庄に春日系の神社が多いのはこのためだと思われる。 そして、下野間神社は延喜式内社として載せられている神社でもある。

 

御祭神

春日四柱神(かすがよはしらのかみ)天照大御神(あまてらすおおみかみ)

 

御神徳

交通安全・厄除・家内安泰・良縁結び

 

祭礼日

歳旦祭 1月1日

祈年祭 3月5日

春季祭 4月18日

秋季祭 9月18日

新穀感謝祭 12月1日